ドミノ骨折とは?原因や兆候・予防のポイントと骨粗鬆症との関わりについて

ドミノ骨折とは?原因や兆候・予防のポイントと骨粗鬆症との関わりについて

2025.07.03 NEW test

ドミノ骨折とは?原因や兆候・予防のポイントと骨粗鬆症との関わりについて

ドミノ骨折とは、骨がもろくなる病気などが背景にあり、一度骨折すると、その影響で他の骨も次々と折れやすくなる状態を指します。骨折が連鎖して起こる様子が、ドミノ倒しに例えられ、この名前で呼ばれています。

特に背骨(脊椎)や大腿骨(太ももの骨)を骨折すると、日常生活に深刻な支障をきたし、寝たきりにつながるリスクが高まります。そのため、早めの対策が欠かせません。

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ドミノ骨折の特徴と背景

1. 骨粗鬆症との深い関わり

骨粗鬆症は、骨の密度が低下して折れやすくなる病気です。高齢者に多く見られ、ドミノ骨折の最大の原因のひとつです。

2. 骨折の連鎖的な発生

ひとつ骨折すると、体のバランスが崩れたり動きが制限されたりして、他の部位にも負担がかかります。その結果、短期間で新たな骨折を引き起こすことがあります。

3. 高齢者に多い傾向

年齢を重ねると骨密度が低下するため、ドミノ骨折は特に高齢の方に多く発生します。

ドミノ骨折を疑うサイン

  • 背中や腰が丸くなる
  • 身長が急に縮む
  • 歩行が不安定になる
  • 以前より転びやすい

よく起こる部位とその影響

脊椎の骨折

背骨が潰れるように折れる場合、痛みをあまり感じないこともあり、気づかないうちに背中が曲がったり、身長が低くなったりします。

大腿骨の骨折

脚の付け根(大腿骨近位部)の骨折は、歩行が困難になり、長期の寝たきりや介護が必要になることがあります。

ドミノ骨折の予防方法

ドミノ骨折を防ぐためには、骨を丈夫に保つだけでなく、転倒しにくい生活環境を整えることが重要です。

骨粗鬆症の治療・管理

骨粗鬆症と診断された場合、薬による治療やカルシウム・ビタミンDの補充を続けることが必要です。

栄養バランスの良い食事

骨の健康を支える栄養素を十分に摂取することを心がけましょう。カルシウム、ビタミンD、たんぱく質は特に重要です。

適度な運動

ウォーキングや軽い筋力トレーニングは、骨の強度維持に効果的です。

転倒を防ぐ工夫

室内の段差をなくす、滑りにくい靴を履く、照明を明るくするなど、転倒しにくい環境を整えましょう。

定期的な検査

骨密度検査を定期的に受けて、自分の骨の状態を確認することも大切です。

これらの兆候に気づいた場合は、早めに整形外科を受診し、骨の状態を調べましょう。

最後に

一度骨折を経験すると、その後1年以内に再び骨折を起こす方は少なくありません。特に背骨や大腿骨を折った高齢者では、約3人に1人が再度骨折するともいわれています。ドミノ骨折を防ぐためには、早期の骨粗鬆症対策と骨折後の適切なリハビリ、生活支援がとても重要です。

当院では、骨密度検査や骨粗鬆症治療、骨折後のサポート体制を整えています。気になる症状や不安があれば、お気軽にご相談ください。

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