2025.07.03 NEW test
ドミノ骨折とは、骨がもろくなる病気などが背景にあり、一度骨折すると、その影響で他の骨も次々と折れやすくなる状態を指します。骨折が連鎖して起こる様子が、ドミノ倒しに例えられ、この名前で呼ばれています。
特に背骨(脊椎)や大腿骨(太ももの骨)を骨折すると、日常生活に深刻な支障をきたし、寝たきりにつながるリスクが高まります。そのため、早めの対策が欠かせません。
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骨粗鬆症は、骨の密度が低下して折れやすくなる病気です。高齢者に多く見られ、ドミノ骨折の最大の原因のひとつです。
ひとつ骨折すると、体のバランスが崩れたり動きが制限されたりして、他の部位にも負担がかかります。その結果、短期間で新たな骨折を引き起こすことがあります。
年齢を重ねると骨密度が低下するため、ドミノ骨折は特に高齢の方に多く発生します。
背骨が潰れるように折れる場合、痛みをあまり感じないこともあり、気づかないうちに背中が曲がったり、身長が低くなったりします。
脚の付け根(大腿骨近位部)の骨折は、歩行が困難になり、長期の寝たきりや介護が必要になることがあります。
ドミノ骨折を防ぐためには、骨を丈夫に保つだけでなく、転倒しにくい生活環境を整えることが重要です。
骨粗鬆症と診断された場合、薬による治療やカルシウム・ビタミンDの補充を続けることが必要です。
骨の健康を支える栄養素を十分に摂取することを心がけましょう。カルシウム、ビタミンD、たんぱく質は特に重要です。
ウォーキングや軽い筋力トレーニングは、骨の強度維持に効果的です。
室内の段差をなくす、滑りにくい靴を履く、照明を明るくするなど、転倒しにくい環境を整えましょう。
骨密度検査を定期的に受けて、自分の骨の状態を確認することも大切です。
これらの兆候に気づいた場合は、早めに整形外科を受診し、骨の状態を調べましょう。
一度骨折を経験すると、その後1年以内に再び骨折を起こす方は少なくありません。特に背骨や大腿骨を折った高齢者では、約3人に1人が再度骨折するともいわれています。ドミノ骨折を防ぐためには、早期の骨粗鬆症対策と骨折後の適切なリハビリ、生活支援がとても重要です。
当院では、骨密度検査や骨粗鬆症治療、骨折後のサポート体制を整えています。気になる症状や不安があれば、お気軽にご相談ください。
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